ルビーは、鉱物名はコランダムと言い、1%程度の微量のクロムを不純物として含むとルビーになるので、同じ鉱物のサファイヤとは兄弟関係の宝石になります。元々、コランダムに適度なクロムが含まれるという事自体が稀にしか起きないので、ルビーはとても希少な宝石と言われており価値も高いです。加熱によって赤くすることができるので、非加熱(ノーヒート)のものや、ミャンマー産のものは高額査定が期待できます。特にバブル期に購入されたものは良質なものが多く、海外のバイヤーからも注目されており、高値で売買されています。
1. 産地
ミャンマー産
ピジョン・ブラッド(鳩の血の色)といわれるやや濃色の赤で照りがあるのが特徴です。産出量が非常に少なく希少で、品質も最高級なので、かなりの高値で取引されています。ややピンクがかったピンキッシュレッドも高値で売買されています。
タイ産
ビーフ・ブラッド(牛の血の色)と言われる黒味がかった赤色で、ミャンマー産と比べるとカラット当たり単価は半分ほどで、流通量も多いのが特徴です。
スリランカ、ベトナム産
チェリーピンクと言われるピンクがかった淡い赤色で、ルビーとしての評価は低く、中には、鑑別でピンクサファイアやバイオレットサファイアになることもしばしば見られるのが特徴です。

2. 買取価格はどうやって決めるの?
実際査定に来られると、購入価格と比べて安いと思われるお客様が多いのが現状ですが、もともとジュエリーの販売価格には、販売店の人件費や技術料、広告費、製品が出来てから売れるまでの維持費等が含まれています。買取の際はそういった経費は考慮しませんので、このような差額が出てしまいます。
また、ブランドバッグ等と比べて、デザイン的な付加価値を多く見積もっているのも、買取価格との差額が大きくなっている要因となっています。
査定の方法は色、照り、キズ、プロポーションの4つの基準で行います。
色
基本的に赤が濃くなれば査定額は高くなりますが黒が強くなると安くなります。
照り(輝き)
基本的に照り(輝き)があるほど査定額は高くなります。
キズ
基本的にキズ(インクルージョン)が少ないほど査定額は高くなります。
プロポーション
カットのシンメトリー度合いや、見た目のバランスなどを考慮して査定します。
鑑別書が無くても、専門的な知識を持った鑑定士が適切な査定額を算出します。
脇石のファッションダイヤ(メレダイヤ)や土台(金、プラチナ等)にもそれぞれお値段を付けさせていただき、ブランドジュエリーやデザイン性の高い商品にはプラスαの査定をいたしますので、お客様の大切なジュエリーの価値を最大限に引き出させていただきます。