サファイアは、ダイヤモンドに次ぐ硬度なので、エメラルドと違い様々なカットができる宝石です。鉱物名はコランダムと言い、1%程度の微量のクロムを不純物として含むとルビーになるので、兄弟関係の宝石になります。この微量な不純物の量が0.1%になるとピンクサファイアになります。
コランダムは、いろいろな元素が不純物として微量に取り込まれることで、様々な美しい色のものが存在します。加熱によって青くすることができるので、非加熱(ノーヒート)のものや、カシミール産、ミャンマー産、スリランカ産のものは高額査定が期待できます。特にバブル期に購入されたものは良質なものが多く、海外のバイヤーからも注目されており、高値で売買されています。
1. 産地
カシミール産
サファイアの中でも最高級とされるコーンフラワーブルー(矢車草の花の青)と言われており、ビロードのような潤んだ色合いは他の産地には無いのが特徴です。
ミャンマー産
ロイヤルブルーといわれる深みのかかった青色で、コーンフラワーブルーに劣らない色と言われており、透明度はカシミールサファイアより高いのが特徴です。
スリランカ産
カワセミのブルーと言われる紫がかった青色で、淡い色合いと、透明度が高いのが特徴です。安定した品質と産出量で、最も流通していると言われています。

2. 買取価格はどうやって決めるの?
目安としては購入価格の1/10くらいになるので、安いと思われるお客様が多いのが現状ですが、もともとジュエリーの販売価格には、販売店の人件費や技術料、広告費、製品が出来てから売れるまでの維持費等が含まれています。買取の際はそいった経費は考慮しませんので、このような差額が出てしまいます。
また、ブランドバッグ等と比べて、デザイン的な付加価値を多く見積もっているのも、買取価格との差額が大きくなっている要因となっています。
査定の方法は色、照り、キズ、プロポーションの4つの基準で行います。
色
基本的に青が濃くなれば査定額は高くなりますが黒が強くなると安くなります。
照り(輝き)
基本的に照り(輝き)があるほど査定額は高くなります。
キズ
基本的にキズ(インクルージョン)が少ないほど査定額は高くなります。
プロポーション
カットのシンメトリー度合いや、見た目のバランスなどを考慮して査定します。
鑑別書が無くても、専門的な知識を持った鑑定士が適切な査定額を算出します。
脇石のファッションダイヤ(メレダイヤ)や土台(金、プラチナ等)にもそれぞれお値段を付けさせていただき、ブランドジュエリーやデザイン性の高い商品にはプラスαの査定をいたしますので、お客様の大切なジュエリーの価値を最大限に引き出させていただきます。